この話は、ある女に呪いをかけられた男の、かわいそうな物語である。





食事中のかたや汚いものが嫌いなかたは、読まないことをお勧めする。











痔瘻は手術しないと治らないと知った桜田麩ジロウであったが、「実は痔瘻じゃなくていつの間にか治るんじゃないか」などと淡い期待をし、日々、尻にティッシュを当てながら過ごしていた。

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しかし、治る気配は一向にない。

「おれはいつまで尻にティッシュを挟む生活をするのか?」
 
そう自分に問いかけたジロウは、病院へ行くことを決めた。 

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診察を終えた先生はこう言った。

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「完全な痔瘻だね」
「あと、立派なイボが2つある」

イボも。


先生は手術について話し始めた。

「まずお尻に麻酔をして、15分くらいしたら効くから、手術はそこから1時間くらい。それから2-3時間はベッドで安静にしてから帰ってもらう。運転はできないから。
翌日は仕事もできるけどなるべく安静にして、診察にも来て。
あなたの都合のいい日を教えて」

翌日も診察に行く必要があるとは知らなかったが、確かに日帰り手術のようだ。


ということで。 

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手術は翌週の金曜にすることにした。
これなら会社を休むのは1日だけで済む。


健康が取り柄のジロウ。
大病も怪我もしないことが自慢であった。


そんなジロウにミナは言った。

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「テメー!死ぬかもしれないからな!」
「プーッ!」

実際、お腹や頭を切るような手術だったら困るわけで。
これはこれで健康の証だろうか… 


そんなやりとりをしながらも、

「一週間後には尻が綺麗になるんだ 」
 
と夢見るジロウ。

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痔瘻の手術というものをまるで理解していないジロウなのであった…

いや、知らなかったからこそ、手術に踏み切れたのであろう。


続く。 



余談であるが、手術の日にはミナの同僚が家に遊びに来る予定だったらしい。

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「リスケしたほうがいいかもしれないと思って。尻の手術だからwww」

ウソだ!みんなに言いたくてしょうがなかっただけだろ!

でも別に大したことでもないと思ったので、リスケしなくていいよと言ってやった。





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